「最終面接で落ちた。しかも、手応えは十分あったのに」
スマホの画面でお祈りメールを見た瞬間、指先がすーっと冷たくなり、頭が真っ白になってその場から一歩も動けなくなる。
そんな絶望のどん底にいるあなたに向けて、第一志望の最終面接で完璧に叩き落とされた私の実体験と、そこからどう立ち直って納得のいく就職先を決めたのか、その一部始終を全て書きます。
4回の選考とケース面接を突破した、私の「第一志望」
私の就活は、Fラン大学という学歴のハンデを背負いながらのスタートでした。「周りと同じままでは終われない」という強い危機感だけを武器に、人より早く動き出し、必死に自己分析と面接対策を繰り返してきました。
その中で、どうしても行きたい「第一志望」の企業がありました。業界の大手で、選考の難易度も非常に高いところです。
「学歴フィルターで落とされるかもしれない」
そんな不安を抱えながらも、エントリーシートを何度も書き直し、何とか書類選考を突破。そこから、私の意地をかけた挑戦が始まりました。
選考プロセスは想像以上に過酷でした。面接の回数は、最終面接を含めて実に4回。
1次面接、2次面接は、それまで逆求人サイトなどで鍛え上げてきたガクチカと自己PRで突破しました。しかし、最大の難関は3次面接で行われた「デザイン思考面接」でした。
それは、いわゆるコンサル選考にあるような「地頭を試すケース面接」とは少し違うものでした。いくつか提示されたお題(モノや概念)の中から2つを自分で選び、それらを組み合わせて新しいサービスを考える、というものだったのです。
正解のない問いに対して、その場で発想を形にし、面接官を納得させなければなりません。事前に対策していたガクチカや自己PRの練習は、ここではほとんど役に立ちませんでした。
冷や汗をかきながら、自分なりに2つの要素を結びつけ、「なぜその組み合わせに意味があるのか」を必死にロジカルに説明しました。面接官からの鋭い深掘りに対しても、なんとか矛盾のないように答えきりました。
数日後、届いたメールは「合格」。
この難関を突破した瞬間、私は「これはいけるかもしれない。Fランの自分でも、実力でここまで勝ち上がってこられたんだ」と、大きな手応えと自信を掴んでいました。
そして、いよいよ役員が待ち構える「最終面接」へと進むことになります。
手応えしかなかった最終面接、そして「お祈りメール」
最終面接の日、私は人生で一番ピシッとしたスーツを着て、緊張で心臓をバクバクさせながら本社の重々しい扉を叩きました。
目の前に座るのは、会社の未来を背負う役員たち。威圧感はすごかったですが、私自身、これまでの面接を泥臭く突破してきた自負がありました。
質問に対しては、驚くほどスムーズに言葉が出てきました。
志望動機、この会社で成し遂げたいこと、逆質問。どれを取っても、詰まることなく、論理的に、かつ熱意を込めて語ることができました。
役員たちも、私の話に何度も深くうなずき、時には笑顔を見せて「なるほど、それは面白いね」と言ってくれました。
面接が終わり、ビルの外に出た瞬間、冷たい風を浴びながら私は確信していました。
「やりきった。これは絶対に受かった」
帰りの電車の中では、すでにその会社で働いている自分の姿を想像して、胸を高鳴らせていました。Fランからの大逆転ストーリーが、ついに完結するのだと信じて疑いませんでした。
しかし、その3日後に届いたのは、信じられない文面でした。
「慎重に選考を重ねました結果、誠に残念ではございますが、今回は採用を見送らせていただくこととなりました」
何度も画面をスクラッチして見直しました。しかし、何度読んでも「お祈りメール」でした。
「嘘だろ……?」
頭の芯が急に冷たくなり、心臓の鼓動が耳元でうるさく響きました。手応えは完璧だった。質問には全部、論理的に、相手の望むような形で答えられたはずなのに。
あの瞬間の絶望感は、今でも忘れることができません。それまで積み上げてきた自信が、一瞬にして音を立てて崩れ去りました。
手応えがあったのになぜ落ちた?私が気付いた「最終面接の罠」
あの敗北からしばらく立ち直れず、ベッドの上で「なぜ落ちたのか」を狂ったように考え続けました。
その後、就活を継続し、最終的に10社ほどの内定を獲得する過程で、私は「手応えがあったのに最終面接で落ちる理由」の真実に気づきました。
理由は、大きく分けて3つありました。
理由①:「優秀さ」ではなく「覚悟とカルチャーマッチ」を見られていた
3次面接までの現場社員や人事の面接は、「この学生は仕事ができるか?」「論理的思考力はあるか?」という「能力(スキル)」の足切りです。だから、ケース面接を突破できた時点で、私の「能力」は合格点に達していました。
しかし、最終面接にいる役員が見ているのは、能力ではありません。
* 「本当にうちの会社が第一志望で、内定を出したら確実に来るか?(覚悟)」
* 「うちの会社の理念や社風に、根っこの部分で共感しているか?(カルチャーマッチ)」
ここを見られていたのです。当時の私は「優秀に見せること」に必死で、小綺麗にまとまった志望動機や回答を並べていました。それが、百戦錬磨の役員たちには「頭は良さそうだし話も上手いけれど、本当にうちで汗を流して働く覚悟があるのか見えない」と見透かされていたのだと思います。
理由②:「プレゼン」をしてしまい、「対話」をしていなかった
「手応えがあった」と本人が感じるときほど、実は危険です。なぜなら、用意してきた「模範解答」を一方的に淀みなく喋り、自己満足しているケースが多いからです。
面接はプレゼンの発表会ではなく、双方向の「対話」です。
当時の私は、役員からの質問に対して、準備してきたスクリプトを脳内で再生し、完璧にアウトプットすることばかりに集中していました。相手の目を見て、相手が本当に聞きたいニュアンスを汲み取りながら言葉を交わす、という「生きた会話」ができていなかったのです。
面接官の役員は「この子と一緒に働きたいか」を直感的に見ています。綺麗すぎる回答ばかりする人間は、どこか嘘っぽく見え、魅力的に映りません。
理由③:コンプレックスゆえの「背伸び」が歪みを生んでいた
私はFラン大学という学歴に強いコンプレックスを持っていました。「学歴で舐められたくない」という気持ちが強すぎるあまり、面接で等身大の自分以上に大きく見せようとしていました。
「リーダーシップに必要な要素」を語るときも、どこか本に書いてあるような、スマートで格好いいエピソードに仕立て上げてしまっていた部分があります。
しかし、役員たちが求めていたのは、もっとドロドロとしたリアルな失敗談や、泥臭く這い上がってきた泥臭い人間味だったのかもしれません。その歪みが、最後の最後で不合格という結果に繋がったのだと確信しています。
当時の私のように、お祈りメールを連発されて悩んでいる方は、ぜひ一度以下の記事を読んでみてください。落ちる原因を客観的に見つめ直すヒントになるはずです。
⇒ お祈りメール連発でも内定10社|落ち続けた原因はこれだった
絶望からどう立ち直り、就活を終えたのか
第一志望の最終面接に落ちたあと、私の就活の持ち駒は一時的に非常に厳しい状況になりました。精神的にも完全に参ってしまい、パソコンを開くことすら嫌になる日々が数日続きました。
「もうどこでもいいや、就活なんてやめたい」
本気でそう思いました。しかし、ここで投げ出してしまったら、これまで早期から動いて、ケース面接まで突破した自分の努力が全て水の泡になります。
私がそこからどうやって立ち直ったのか。
それは、「すでに早期選考で内定を得ていた企業」に、もう一度真っ直ぐ向き合い直すことでした。
実は、第一志望の最終面接を受けるよりも前に、私は早期選考ルートで1社、内定をいただいていました。
当時は「第一志望があるから、ここはキープ(滑り止め)」という失礼な捉え方を、心のどこかでしてしまっていました。
しかし、第一志望に落とされ、傷だらけになった状態でもう一度その内定先企業のことを考えたとき、全く違う景色が見えてきました。
その企業は、私の学歴(Fラン)を一切気にせず、インターンシップでの私の働きぶりや、面接での泥臭い自己分析を、最初から最後まで本当に熱心に、高く評価してくれていた企業でした。
「第一志望」という世間体や知名度、ブランド力だけに囚われていた私の目を覚まさせてくれたのは、皮肉にも第一志望からの「お祈りメール」だったのです。
「自分を必要としてくれない憧れの企業にしがみつくより、自分の価値をこれ以上ないほど認めてくれ、必要としてくれる場所で、圧倒的な成果を出して見返してやる方が、よっぽど格好いい人生じゃないか」
そう思えた瞬間、心のモヤモヤがすーっと消えていきました。
私は、その早期選考で内定をもらっていた企業への入社を決め、私の就活物語は幕を閉じました。
もし、この記事を読んでいるあなたが、第一志望に落ちて「もう持ち駒がない」「完全に全滅した」と絶望しているなら、まずは深呼吸して、持ち駒の補充と立て直しのステップを踏んでみてください。まだ道はいくらでもあります。
⇒ 持ち駒が全滅したら読んでほしい|30社連敗から内定10社になった立て直し方
今、最終面接に落ちて絶望しているあなたへ
最終面接で落ちたという事実は、本当にきついです。まるで、自分の人格や、これまでの人生の全てを否定されたような気持ちになります。
でも、これだけは絶対に忘れないでください。
あなたは、最終面接まで進むことができた実力のある人間です。
何十社、何百社と応募者がいる中で、書類を通過し、1次、2次、そして難関の3次面接やケース面接を突破して、最後の数人にまで残った。その事実は、あなたの実力が「本物」である証拠以外の何物でもありません。
ただ、最後の1ピースである「その会社との相性」や「見せ方」が、ほんの少し噛み合わなかっただけです。
学歴は今さら変えられません。しかし、ここからの行動と、どんな選択をして自分の就活を納得させるかは、今この瞬間から変えることができます。
第一志望に落ちた悔しさは、社会人になってから仕事で爆発させればいい。
私自身、最終的に決めたあの会社で、この時の悔しさをバネにして誰よりも這い上がってやろうと決意したからこそ、今の自分があります。就活を終えた今、あの時第一志望に落ちたことも、その後に決めた選択も、1ミリの後悔もありません。
あなたがこの挫折を乗り越え、自分を心から評価してくれる「最高の1社」に出会えることを、心から応援しています。
私の就活の全タイムラインと、Fランから這い上がった全記録は、以下のハブ記事にまとめています。立ち止まりそうな時は、いつでも読みに来てください。



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