「ESが全然通らない。もしかして学歴フィルターなのか」
「ガクチカに書けるような特別なエピソードなんて1つもないから書けない」
そうやってパソコンの画面を前にフリーズしているあなたの気持ち、痛いほどよく分かります。
結論から言うと、あなたのESが通らないのは学歴のせいでも、ガクチカのエピソードが平凡なせいでもありません。最大の原因は、すべて自分ひとりで完結させている「自己流ES」になっているからです。
私も就活初期の夏インターン選考では、自分で100%完璧だと思って提出したESが10社近くことごとく落ちました。まさに全滅状態です。当時は「Fランだから落とされたんだ」と本気でふてくされていました。
しかし、あることをきっかけに大学の教授にESを読んでもらい、こてんぱんに添削されたことで、私の就活は180度変わりました。それまで嘘のように落ち続けていた書類選考が、面白いくらいに通るようになったのです。
この記事では、サマーインターン全滅のどん底にいた私が、自己流ESの致命的な欠点に気づき、どうやって通過率を激変させたのか、その実体験のすべてを語ります。
「添削を頼める人なんて周りにいない」という場合の解決策もあわせて紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
サマー全滅。自己流で書いていたESが全落ちしたあの夏
3年生の4月から、私は焦りに突き動かされて就活を始めました。周りの同期が誰も動いていない中、ひとりで自己分析をして、自分なりに一生懸命ESを書き上げました。
「これだけ早く始めて、真面目に書いたんだからいけるだろう」
そんな自信は、夏インターンの選考結果によって一瞬で粉砕されました。10社近くに応募したものの、届くのはお祈りメールの嵐。通ったのはほんの数社だけで、大半の企業からは面接に進むことすら許されませんでした。
当時の私の心境は、以下の記事にも詳しく書いています。
関連リンク:持ち駒が全滅したら読んでほしい|全滅から内定10社になった立て直し方
「やっぱり偏差値50未満の大学じゃ、スタートラインにすら立てないのか」と、世界のすべてを恨んでいました。しかし、今振り返れば、落ちた理由は学歴のせいだけではありませんでした。
私が自分で書いていたESは、企業の採用担当者から見れば「極めて読みづらく、中身のない作文」だったのです。
プロに指摘されて気づいた、ESが通らない2つの根本的な理由
絶望していた秋口、私は藁にもすがる思いで、大学のゼミの教授のもとへ向かいました。その教授は非常に厳格で、文章の指導に厳しいことで有名でした。
おそるおそる、自信作だったガクチカと自己PRを印刷して見せたところ、教授は一読して、ため息をつきながらこう言いました。
「これは企業の人が読む文章じゃない。ただのお前の『日記』だ」
あまりにストレートな言葉にグサリときましたが、続けて指摘された内容を聞いて、私は自分の間違いを確信しました。自己流ESが落ち続ける理由は、大きく分けて以下の2つに集約されていたのです。
理由1:自分の「頑張ったこと」だけをただ並べている
私が書いていたESは、以下のような構造になっていました。
- 私は大学で〇〇の活動を頑張りました。
- そこでは〇〇という大変なことがありました。
- 私は努力して〇〇を達成しました。
- この経験を活かして、貴社でも頑張ります。
一見、何も間違っていないように見えますよね。しかし教授曰く、「これで伝わるのは『あなたが何をしたか』という行動の事実だけであって、あなたが『なぜそう考えて動いたのか』という人柄や思考プロセスが一切見えない」とのことでした。
採用担当者が知りたいのは、過去の自慢話ではなく、「入社後に直面する困難に対して、どういう思考で乗り越えてくれるか」という再現性です。私のESは、自分の頑張りをアピールしたいあまり、企業側が知りたい「判断の基準」や「思考の深さ」がごっそり抜け落ちていたのです。
理由2:実績の「数字」や「凄さ」で勝負しようとしている
「誇れるような実績がないから、ガクチカが書けない」
そう悩む学生は多いですし、当時の私もそうでした。だからこそ、少しでも自分を大きく見せようと、大して凄くもないアルバイトのエピソードを誇張したり、数字を不自然に強調したりしていました。
しかし、教授から言われたのは「実績の大小なんてどうでもいい」ということでした。
「企業はアルバイトの売り上げを伸ばしたリーダーを求めているわけじゃない。それなら高学歴で本当に凄い実績を持つ学生を採ればいい。お前が書くべきなのは、凡庸な活動の中でも、当事者意識を持って工夫した『プロセス』そのものだ」
この言葉で、私は自分が戦う土俵を間違えていたことに気づかされました。実績の凄さではなく、伝える「構造」を変えなければ、学歴の高いライターが書くような綺麗なESには絶対に勝てないのです。
大学教授の添削で「書けないガクチカ」が劇的に生まれ変わった実体験
教授からの手厳しい指摘を受け、私はその場でESの全面書き直しを命じられました。
教授の指導のもと、私が取り組んだのは「1文を短くすること」と「論理構造を徹底的に整えること」の2点です。
具体的には、それまで「〜で、〜なので、〜しました」と3行以上にわたってダラダラと続いていた文章を、すべて1センテンス1主張(一文一義)に区切っていきました。これだけでも、文章の読みやすさは劇的に向上します。
さらに、ガクチカの構造を以下のように再設計しました。
- 結論(私は〇〇において、〇〇という課題を解決した)
- 現状と課題(当時、〇〇という問題があり、その原因は〇〇だと分析した)
- 具体的な行動と、その行動をとった理由(原因を解決するため、〇〇という工夫をした。なぜなら〇〇だと考えたからだ)
- 結果と学び(その結果〇〇となり、この経験から〇〇の重要性を学んだ)
特に「3」の「その行動をとった理由(なぜそう考えたのか)」の部分を徹底的に深掘りされました。教授から「なぜそうしたの?」「他の方法じゃダメだった理由は?」と何度もツッコまれ、言葉に詰まりながらも必死に自分の頭で考え、言語化していきました。
そうして出来上がった新しいESは、以前のものと比べて、エピソード自体は「平凡なサークル・部活動の話」のままであったにもかかわらず、説得力が全く違っていました。
この「構造化」の具体的なテクニックや、無名部活のエピソードで実際に内定を勝ち取ったESの実例は、以下の記事で惜しみなく公開しています。
関連リンク:ガクチカは実績より構造|無名部活で内定10社を取った実例を公開
この劇的ビフォーアフターを経て提出した本選考のESは、驚くほど高い確率で通過するようになりました。夏インターンで10社近く落とされたのが嘘のように、企業の書類選考の合格通知が届くようになったのです。
最終的に私は10社以上の内定を勝ち取ることができましたが、その全ての土台となったのは、あの秋に教授から叩き込まれた「自己流からの脱却」でした。
関連リンク:Fラン大学から内定10社|大手に入るまでにやったこと全記録
添削してくれる人が周りにいない場合の代替手段
「あなたの話は分かったけれど、自分の周りにはそんな熱心に添削してくれる教授も、優秀な先輩もいない」
そう思う人も多いはずです。実際、私の大学でも、ここまで親身になって文章を見てくれる人は稀でしたし、キャリアセンターの職員に持っていっても「てにをは」の修正や、無難な褒め言葉だけで終わってしまうことが多々ありました。
もし、あなたが今「身近に頼れる人がいない」と悩んでいるなら、以下の2つの方法を試してみてください。自己流の殻を破るための強力な助けになります。
1. 通過した「本物のES」の実例を大量にインプットする
一番おすすめなのは、実際に選考を通過した他の就活生のESを徹底的に分析することです。
「書けない」と悩んでいる学生の多くは、単に「正解の型」を知らないだけです。文章のプロである教授に頼めなくても、実際に企業に評価された本物のESをたくさん読めば、自然と「あ、こういう構造で、こういう思考プロセスを書けばいいのか」というパターンが見えてきます。
こうした通過ESの実例を無料で大量に見ることができるサイトとして、私は就活生時代に「就活会議」を使い倒していました。
「就活会議」には、実際に選考を通過した先輩たちのESや面接の体験談が何万件もリアルタイムで蓄積されています。自分の志望する企業や業界はもちろん、似たような平凡なエピソード(アルバイト、サークル、学業など)で通過しているESを検索し、その「書き方の構造」を徹底的に真似る(写経する)だけで、あなたのESの質は一気に跳ね上がります。
登録するだけで他人の「手の内」が見られるようなものなので、自己流で悩む時間をこれ以上無駄にしないためにも、まずはここから正解の型を学びましょう。
2. 逆求人サイトで「プロフィール」としてESを晒して反応を見る
もう1つの方法は、逆求人サイトに登録し、自分のガクチカや自己PRをプロフィールに登録してしまうことです。
これは、実質的に「企業の人事にリアルタイムで添削(評価)してもらう」ことと同じです。あなたのプロフィールを読んだ企業からスカウトが届くようであれば、そのESには魅力がある(構造が通っている)証拠になります。逆に、登録しても全くスカウトが増えない場合は、どこかに「独りよがりの日記」になっている部分があるという明確なシグナルです。
落ちても本選考のように不採用通知が来て持ち駒が減るわけではないので、ノーリスクでESのテストマーケティングができます。私もこの方法でプロフィール文を何度も微調整し、反応の良い勝ちパターンを模索していました。
まとめ:自己流を捨てた瞬間から、ESは通り始める
ESが書けない、通らないと悩んでいる時間は本当につらいものです。隣の席の優秀な学生や、ネット上の「起業しました」「留学しました」という輝かしい実績を見て、自分の平凡さに自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。
しかし、断言します。企業の採用担当者が読みたいのは、あなたの「自慢話」ではありません。
「自分は凡庸な環境の中で、何に問題意識を持ち、どう頭を使って行動したのか」
その思考のプロセスが、正しい構造(結論ファースト、1文を短く、思考を言語化する)で書かれていれば、Fラン大学からでも大手企業の書類選考は十分に突破できます。
まずは、自己流で書き直すのを今すぐやめましょう。通過した本物のESの実例をインプットし、構造を真似て、誰かに見せる。その一歩を踏み出すだけで、あなたのお祈りメールまみれの毎日は、間違いなく変わり始めます。



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